12月8日(木)緊急シンポジウム「いま、沖縄の子どもは守られているか?」 「いま、沖縄の子どもは守られているか?」 ~少年会館が必要な理由と想いを受け継ぐ集い~日時:12月8日(木)18時30分~21時 場所:沖縄県立博物館・美術館 講堂(入場無料) 主催:沖縄子ども研究会・沖縄子どもを守る女性ネットワーク・沖縄少年会館を保存活用させる会 沖縄の子どもたちの為と全国からの寄せられた募金により1965年建設された旧少年会館(前久茂地公民館)ですが、那覇市は「老朽化のため」あと2、3ヶ月で取り壊す予定にしています。しかし、歴史的意義のあるこの建造物を保存すべきと考えた建築家の皆さんが調査したところ、少しの修復であと30年またはそれ以上の耐久性が増すことが判明しました。
募金を集め、少年会館建設に奔走した屋良朝苗さんらが代表つとめた沖縄子どもを守る会から、土地と建物を譲り受け、長年、公民館として利用してきた那覇市行政は、プラネタリウムなどの公民館設備を安里に移し、その役目は引き継いだとして、この建物を年度内にも取り壊し市の公用車駐車場にする予定です。
少年会館建設から半世紀を経たいま、少年会館が建てられた当初の目的は達せられたのでしょうか?沖縄の子どもたちは幸せに暮らしているでしょうか?子ども達は守られているでしょうか?貧困や暴力によって苦しむ子どもたちは居なくなったのでしょうか?沖縄の歴史、文化、平和は子どもに受け継がれているのでしょうか?
今年、国内全体でも生活保護世帯数が60年前のピークを超えました。全国より深刻で閉塞感に満ちた沖縄県内の貧困問題は、失業率の高さ、低賃金によって、より若い世代、子どもたちを含めた若い親たちの世代にとっては更に深刻な問題となっています。格差の中で否定され続けた親も子どももその苦しみから逃れる気力、意欲をそがれ、親たちの困難が子どもたちに更にきびしく引き継がれている今の状況に対して、私たちは市民として何かできるでしょうか?
あの苦しい時代に「沖縄子どもを守る会」は全国をまわって、市民の寄付だけで少年会館を建設しました。私達にもいま出来ることがあるはずです。
再生可能な旧少年会館を、このまま取り壊し市民が子どもを守ってきた歴史を葬り去るのではなく、新しい市民の力を結集して、いま子どもたちに必要な支援を市民自身が共に動き、共に働きになっていくための場として、共に考えましょう。
その為にも、那覇市に対して年度内の少年会館の取り壊しの停止を要請し、私たち自身が自ら立ち上がる場として「新沖縄子どもを守る会」の結成も念頭におきつつ、議論し、その力を結集して行きましょう。
★ 日程詳細
☆ 日時:12月8日(木)18時30分~21時 ☆ 場所:沖縄県立博物館・美術館 講堂(入場無料)
☆ 基調講演:山内 優子(元沖縄県中央児童相談所 所長)
☆ パネルディスカッション
コーディネーター 加藤 彰彦(沖縄大学 学長)
パネリスト:石川 元平(元沖縄県教職員組合 委員長) 吉田 弘治(那覇保護観察所 統括保護観察官) 上江田 紫寿江(NPO法人サポートセンターゆめさき 代表) 福村 俊治(沖縄少年会館を保存活用させる会・建築士)
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