2011年10月31日 琉球新報 児童ら18人が犠牲になった石川・宮森小学校ジェット機墜落事故を描く映画「ひまわり」を成功させる県民の会の発足集会が30日、那覇市職員厚生会館であり、約150人が参加した。呼び掛け人らは宮森小学校のような事故が今起きてもおかしくない沖縄の現状を日本全国に発信する必要性を強調。製作協力券を発行し、4千万円の製作資金を募ることを決めた。 会長に沖縄大学の加藤彰彦学長が就任。製作協力券は1枚千円で、4万枚の普及を目指す。映画完成後は鑑賞券となる。 映画「ひまわり」は石川・宮森630会の証言集を元に、作家で詩人の大城貞俊さんが脚本を手掛ける。2012年7~9月に撮影し、13年に公開予定。 「終わりのない悲しみ」と題して講演した石川・宮森630会の豊浜光輝会長は「遺族が語りだしたのは事故から50年たった2009年。多くの遺族は50年間黙るしかなかった。今でも語れない遺族もいる。忘れたいけど忘れてほしくない。忘れてはならないというのが遺族の思いだ」と事故を語り継ぐ必要性を訴えた。 企画・製作するゴーゴービジュアル企画の桂壮三郎代表は「一刻でも早く基地をなくしてほしいという沖縄の思いは本土には理解されていない。いい映画は感情を揺さぶる。日本の人口の5~10%でも見ると日本は変わる」と力強く話した。 製作協力券の問い合わせは県民の会(県映画センター内)(電話)098(856)2155、ファクス098(856)2163。 |
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