【名護】小中学校の机やいす、体育館など施設設備をボランティアで修復と修理に取り組む県木工技能士会(手登根修会長、会員約60人)は13日、同市屋我地小学校を訪れ、図書館や教室などの修理を行った。(玉城学通信員) 同会は1998年から年1回、県内の小中学校から要望を受け、これまで約15校を訪問し修繕。同会副会長で県PTA会長を務める宮城辰三さんが学校の実情を知ったことから、活動がスタートした。宮城さんは「子どものための教育環境づくりはとても大切。汚い環境では健やかな子は育たない」と意義を強調し、自らも作業に加わる。 この日は図書館の本棚の取り付け、体育館用具室のドアの滑車交換、堆肥小屋、教室正面の修理など、約20人が役割分担し、終日作業に取り組んだ。 図書館を担当した知念正治さん(70)、島袋清二さん(74)ら4人は、ドアノブを取り外す作業などに汗を流した。仲間充さん(64)ら4人は体育用具倉庫でドア滑車交換に取り組み「ねじを緩めよう」「ドライバーで上げるぞ」と懸命に作業を進めた。 金城ひろ美校長は「プロ集団の腕には脱帽。教育環境が改善されました」と感謝していた。手登根会長は「材料費など実費は学校負担で、残りはメンバーのボランティア。業者に発注すると、材料費の2倍はするでしょう」と話していた。 |
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