那覇市は10日までに、市内に1園ある夜間の認可保育園の利用時間を午前2時から試験的に同6時までに延長することを認める方針を固めた。夜遅くまで働く子育て世帯に配慮した。 対象園は同市牧志の「玉の子夜間保育園」(高良桂子園長、定員30人)。早ければ来年1月にも試験運用を始める。利用者の意見を聴き、必要性が高いと判断すれば、来年度も続けるという。 市は今後、延長に伴う人件費の助成額など細部を詰める。園によると、これまでの園児受け入れは最長で午前9時~翌朝午前2時。夜間の認可保育所は県内3カ所だが、いずれも午前2時に終了する。 県内最大の飲食店街がある那覇市には、共働きで店を営んだり、一人親家庭の保護者が働いたり、夜遅くまで勤める子育て世帯が多い事情がある。市議会でも夜間保育の拡充を求める声が上がっていた。 高良園長は「定員枠は小さいが、大半は午前0時までには保護者が迎えに来るので、延長にも対応できる。待機児童の受け皿拡大になればいい」と話している。 |
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