地域が博物館 米須でツアー 県内外30人、名所巡る

2011/11/27 21:06 に Naofumi Nakato が投稿
琉球新報 2011年11月25日 

【糸満】糸満市米須地区で20日、地域全体を建物のない博物館に見立て、区民たちが地域の生活や文化、自然などを訪れた人に案内する「米須地区村丸ごと生活博物館」の取り組みがあった。市外だけでなく県外も含めて約30人が午前、ツアーに参加。国道331号を境に北側の「あじうがみまーいコース」、南側の「んまいーあがりまーいコース」にそれぞれある地域の名所などを巡った後、沖縄料理など特産品づくりを学んだ。

 今回のツアーは村丸ごと生活博物館宣言を行った10月22日に続き2回目。参加者は、赤瓦屋根でヒンプンのある伝統的な沖縄の住居や、住宅敷地を接ぎ木などで1本化されたガジュマルが取り囲む「儀間家のドラゴンガジュマル」、テレビ番組琉神マブヤーのロケ地などを、区民が説明しながら散策。また沖縄戦体験者の講話も聞いた。
 米須地区は2009年度から、市などの支援を受けて過疎化からの農村地域再生事業を進めてきた。水俣病資料館(熊本県)の元館長で地元学ネットワーク主宰の吉本哲郎さんの指導の下、水俣市内の先進事例の視察などを行ってきた。
 午後はこれまでの事業経過を振り返り、区民や参加者、吉本さんが改善点などを協議した。
 米須では自然や生活環境を守り子や孫たちに届けることを約束した「環境協定」も区民と区の間でスタートさせている。問い合わせは米須コミュニティーセンター(電話)098(997)4566。



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