毎日新聞 2011年12月3日 大阪維新の会が府議会に提案し、審議中の「教育基本条例案」を考えるシンポジウムが3日、大阪市北区の大阪弁護士会館であり、維新の市議と、条例案に反対する府教育委員らが意見を戦わせた。府議会では7日、教育委員が出席して審議が予定されており、前哨戦の様相を呈した。 維新大阪市議団の坂井良和団長▽府教育委員の小河勝・大阪樟蔭女子大講師▽二宮厚美・神戸大発達科学部教授がパネリストとして参加。条例案は教育への政治関与や競争主義を強く打ち出している。作成にかかわった坂井氏は「政治的中立性の名の下に民意が全く反映されない教育委員会制度を何とかしたい」と説明した。 これに対し、元中学教員の小河氏は「すごくできる子は頑張る傾向も出るだろうが、7割方はギブアップという状況になるだろう。現実に対する破壊的な影響が極めて大きい」と懸念を示した。 坂井氏は「選挙を通じて『変えてほしい』という人が多くいたのも事実だ。現行制度の中で(改善すべきだ)と言うが、本当の住民の意見なのか」と反論した。府教育委員は条例案が可決されれば辞任する意向を示している。【佐藤慶】 <どうなる大阪>大阪維新の会:教育基本条例案、7日攻防火ぶた 大阪府教育委員、徹底抗戦の構え <どうなる大阪>特集ワイド:橋下・維新の会圧勝 大阪どこ行くねん 在京大阪出身者に聞く期待と不安 <どうなる大阪>大阪ダブル選:次期衆院選候補、維新の会と連携…愛知知事 <どうなる大阪>大阪ダブル選:圧勝の維新 2段構えで「国政に足かける」 <どうなる大阪>大阪ダブル選:維新圧勝 既成政党離れは明確に |
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