那覇市は、今後3年間のまちづくりの具体的計画となる2012年度の実施計画を策定した。老朽化した認可外保育園の施設を改修するための環境整備事業(2500万円)など、339事業(総額約221億円)の実施を予定している。
16日に実施計画を発表した翁長雄志市長は「『いい暮らしより、楽しい暮らし』を実感できるまちづくりを、実施計画の着実な実行で進めていく」と抱負を述べた。実施計画は12~14年度までの3年を区切りに策定。「子ども」「防災」など6分野で、新規事業は96事業。
認可外保育園の環境整備事業は、市内の保育園児の約4割を認可外保育園が受け入れている現状があるため、認可保育園との格差を埋めることが目的。認可外への支援を市町村単独で行うのは珍しいという。
「子ども」分野では、老朽化した小中学校の校舎や屋内運動場の改築事業(小学校8校3億4172万円、中学校7校18億7767万円)、大名小学校や泊小学校など校舎の新築・改築に合わせ校内に児童クラブを設置する事業(3489万円)、民間アパートなどで運営している児童クラブに対する家賃補助の上限を1万円から3万5千円に引き上げる事業(総額673万円)などを盛り込んだ。
「防災」分野では、自治会などの自主防災組織へ防災活動に必要な機材などを交付する自主防災組織防災資機材交付事業(200万円)、津波が発生した際、避難するための高台公園などを整備する立体都市公園等整備事業(600万円)などを計上した。
ほかに沖縄戦時中の弾痕が残る石板を、真嘉比地区の公園に保存・展示する戦争跡地保存事業(148万円)、市内の発達障がい者本人と家族、関係者に相談や活動の場を提供する発達障がい者地域活動支援センターモデル事業(1352万円)、インターネットで市議会映像を配信する事業(80万円)などを盛り込んだ。
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